ここにはほんの小さな銀河があるにすぎない。
そしてもし皆が、
自分たちがそこに存在するただひとつの生命であると考えているなら、
それは傲慢であると言わざるを得ない。
皆の住む銀河だけでも百億個の太陽があり、
それぞれの太陽には生命を維持している惑星があるのだ。
いったいどのくらいの数の太陽系が存在しているかを伝えられる数の単位は存在しない。
大小あらゆる惑星、
そこに生息する生命を全て数え上げられる数字も存在しない。
数はないのである。
もし無限というものを理解したいと願うなら、
時間や距離や単位を超えて考えられるように、
頭の中をプログラムし直す必要がある。
さらに大きな現実では、
そういうものは存在しないからだ。
神はただ「在る」。
始まりとはいつのことだったのか?
そんなものはなかったのだ。
神は「つねに」在ったのだ。
思考、宇宙、空(くう)、テルスター(telstar)を維持し、
それに生命を与える。
テルスターが何か知っているだろうか。
光を物質に変容させ、
それを宇宙に吹き出して星団をつくるものだ。
ではテルスターはどこから来たのだろうか。
思考、空、宇宙空間、
見わたせば星と永遠が見える偉大な空(くう)からだ。
神の最も完璧で限りない存在としての姿を思い描きたければ、
宇宙空間という終わりなき永遠を思い描くとよい。
宇宙空間こそが、
あなたの目にするものすべてを取り囲み、
在るものすべてを維持し、
その存在を確立してくれるものだからだ。
皆、宇宙空間のことを、
まるで何もない場所であるかのように語る。
しかし、
すべてのものをしっかりとその公転軌道に固定しているのは何なのだろうか。
虚無空間に皆の惑星である地球を浮かばせているのは何か?
百億個の太陽を有する皆の銀河を支えているのは何か?
何がすべての物質の通過を可能にしているのか?
よく考えてみれば、
光が移動するときはいったい何の上を通っていくのか?
これがすべて、
あなたが「何もない」という場所で起きているというのだろうか。
百億個もの星とその太陽系を維持できる、その「何もないもの」をぜひ見せてほしい。